使用済み核燃料をどうするつもりか

Wed.July.27.2011

ハイサーイ!私の徒然草 小春日和の韓国語のお勉強
環境エネルギー研究所
馬淵氏は菅直人氏より先に脱原発を掲げていたそうですが、菅総理とは重要な点で違う。

 馬渕氏は日本は資源小国だからエネルギー源の多様性を進めていくことは必要だが、原発を完全に廃止すると言うことを今きめる必要はない。選択肢を自ら狭める必要はない、現在原発は制御しきれていないけれども、科学技術が進めば完全にコントロールできるときがくる。そういうご意見である。

 私は原子力発電を完全にコントロールできるかできないかの問題ではなくて、原子力発電所を稼動させれば必ず使用済み核燃料が残る。

 これを再処理してウラン235なり、プルトニウムなりを濃縮して再び燃料として使うことになる。しかしウランは99.3パーセントが質量数238であり、燃料にできる235は0.7パーセントしか含まれていない。

 宇宙誕生時にはウラン235も大量に存在したけれども、半減期が238が45億年に対して、235は7億年と短いために、今では235の存在比が小さくなってしまった。資源としてもそんなに多くはない。石油や石炭よりも先に枯渇する事だってありうる。

 ところが大量に存在するウラン238はアルファ線、ベータ線、ガンマ線を出しながら、崩壊を続け、10種類以上の放射性元素を経て安定な元素に変わる。

 ウラン238は原子炉の中で速い中性子を吸収しながらプルトニウムに変わる。このプルトニウムがウラン同様に放射線を出しながら何段階もの放射性元素を経て安定な元素に変わっていく。

人類の歴史からすればほとんど永久に放射線を出して崩壊し続ける。崩壊すれば崩壊熱を発生するから永久に冷却を続けなくてはならない。

 お尋ねしますが、これから先、人類が何百年、何千年、永久的に使用済み核燃料の面倒を見ていかなくてはならない。面倒見切れると断言できますか。これは地震や津波で冷却装置が作動しなくなったり、水槽が崩壊したりすれば、今回の福島原発事故と同じことになる。たとえば、青森県の六ヶ所村の話です。再処理工場は巨額を投じたにもかかわらず、トラブル続きでうまく行かず、竣工予定を延期延期でいつ完成するのですか。

 浜岡原発だって防波堤の高さを18メートルにすればすむと考える馬鹿さ加減は話にならない。電力会社もそうだし、保安院もそうだし、経済界の素人は言わずもがなであるが、彼らが考えているのはその程度のことである。この程度の思考力で将来にわたって安全なわけがない。

 フランスは安全な原発を作って輸出すると言っているがこれも同じこと。いくら原発を強固にしたところで、増え続ける使用済み核燃料の問題は解決できるはずがない。危険が蓄積していくだけである。

 運転を続ける限り増え続ける使用済み核燃料をどうするか。これは技術力でなんとかなる問題ではない。

 これだけ世界中で紛争が続いていては、原子炉にミサイルを撃ち込む馬鹿な国やテロリストが現れないとは言い切れない。

 文系出身の政治家の方々はどうお考えでしょうか。原発推進に加担してきた御用学者はその点について説明はつくのか。原発政策は最初から専門家を無視して素人が推し進めてきた。御用学者は人の命よりも金を大事にする原発の素人に魂を売り渡した。不遜な素人ほど恐ろしいものはない。

 人類は少しも賢くはなっていない。仮に科学技術は進んだとしても人間の質はどんどん劣化している。原発推進はうそで塗り固められている。到底賢い動物だとは思えない。

 ボノボ、チンパンジー、オランウータン、ゴリラの方がはるかに知性的である。