"アイヌ神謡集"知里幸恵

Tue.Oct.21.2008

[ハイサーイ!私の徒然草]  

   1, "アイヌ神謡集 (岩波文庫)" 知里 幸恵; 文庫; ¥ 525

   2, "銀のしずく降る降る"〜「アイヌ神謡集」より〜知里 幸恵; 単行本; ¥ 1,427

   NHKの「その時歴史が動いた」で紹介された。こういう本こそ価値ある本だと思う。著者である知里幸恵(1903年6月8日 - 1922年9月18日)という人は、なんという聡明で心のきれいな人かと心を打たれた。"アイヌ神謡集 (岩波文庫)"は19歳で書き上げ、出来上がって間もなく心臓病で亡くなった。早速Amazonに注文した。これは貴重な文化遺産だと思う。

   「聡明で心のきれいな人」といえば、童謡詩人の「金子みすず」がいる。明治・大正・昭和と戦前の日本には美しい心、詩情、文化の香りが沢山あった。しかし現代は文学も詩も不毛である。知識と情報にまみれて理屈ばかりいっているか、空虚で甘ったるいだけである。

   音楽でも本でも商業主義になったらお終いである。よく売れる音楽や本が果たして本物かどうか。しかし大方の所泡沫のごとく消えてしまう運命にある。40年、50年以上も生き延びたら本物である。見る目が問われる。