さらばエアコン

Mon.July.20.2009

ハイサーイ!私の徒然草

心頭滅却すれば火も亦涼し


   外来者があるときや車では冷房は使う。外出先で人と会わなくてはならないとか、仕事があるときは、大汗を流すわけにはいかない。誰でもどこでもできるというわけでもないけれども・・・。


   私的な生活では冷房カプセル生活をやめて窓を開け放せば家の内外の障壁がなくなる。暑い時間帯にこそ、蒸し暑い日にこそ、家の内外で身体を動かして思いっきり汗を流せば、生活も精神も活性化する。


   買い物だって車を使わないで1時間や2時間くらいはウォーキングを兼ねて歩いて行く。家の掃除だって、片付けごとだって、庭木の剪定だって、刈込みだって。仕事はいくらでもある。


   身体を動かす町内の仕事があれば、週1回くらいは引き受ける。自分のためでもあり、地域のためでもあり、多くの人たちと出会える場でもあり、一石三鳥である。


   じわりじわりとにじみ出る汗はべとべとした悪い汗。身体を動かして流した大汗はさらさらとしたいい汗


便利さに逆らう


   さらばエアコンは、すでに3年目。昼間だけエアコンなしの時期を含めれば5〜6年目になる。というか、6年前は朝早くから夜遅くまで仕事だったからわからないが、朝から冷房入れていたということはなかったと思う。


   博多青松高校に教えにいったときも、緊急に要請があって、片付けなくてはならない仕事が山のようにあったから、下の大部屋の職員室で仕事をしている暇はなかった。4階の西面総ガラス張りで、西日がまともに入る理科室で朝7時半頃から、夕方5時、遅いときは9時、10時まで仕事をした。冷房も何もない部屋だからそれは暑かった。しかし慣れればどうということはなかった。帰宅してからのシャワーとビールがその分爽快だった。冷房に当たっていては仕事にはならないのです。


   韓国語教室で、昨年は1年間冷房なしで過ごしたと言ったらびっくり仰天された。「ええ〜っ!こんなに暑いのに!あたしだったら離婚だ〜っ!」という。我が家は風通しはいい方ではある。


   こんなものをつけた家は滅多にないと思うけれど、私のアイデアで2階ホールの天井には強力な換気ファンを取り付けた。窓を一ヵ所開けて、ファンを回すと、窓から外気が流れ込み、ファンが家の中の空気を勢いよく小屋裏に吸い込む。そして小屋裏の熱い空気を軒端から押し出す。だから二階が暑苦しいということがない。


   我が子たちも、もともと学生の頃から朝家を出て帰ってくるのは夜だったし。扇風機で間に合っていた。


   「これでは奥さんが大変だね」と言う人がいるけれども、私より冷房は嫌い。車の冷房だっていやがって窓を開ける。しかし彼女は暑くなりはじめる時間には、スポーツジムに行く。プールで何キロか泳いで、筋肉トレーニングで汗流し、エアロビクスをやって、風呂に入って夕方帰ってくる。


   現在の家に越してきて15年。階下は食事室と居間と座敷にはエアコンはつけたけれども、2階の私と3人の子たちの部屋は最初からエアコンは設置しなかった。


暑い夏の記憶


   私の佐賀時代はエアコン時代ではなかった。福岡に越して、長男が誕生したのが9月で一番暑い時期だったが、病室には冷房など入ってはいなかった。エアコンなど考えも及ばない時代。その1年後くらいにエアコン(冷房だけ)をつけた。まだやっと一家に1台の時代。


   エアコンなしの時代からエアコンが一家に複数台の時代になったときにも、二階にはあえてエアコンを設置しなかった。苦情を言った子はいなかった。


   「子どもがお勉強がよくできるようにエアコンを子供部屋に取り付けた」という話はよく聞くけれども、私は「心頭滅却すれば、火も亦涼し」という境地になってこそだと思う。


   昔はエアコンなしが当たり前の生活だったからこそ、いま、こうして、試しにエアコンをやめてみようかという気になる。実際にやめてみると、「ああ、昔はこんなだったなぁ〜」と考える。あまりびっくりする人が多いから、我が家が特異なのかと思っていた。


   ところが何年か前、東京目黒の高齢の従姉の家に行った。天気もよし、暑かった。しばらくしてつけてくれたけれども、我が家と同じように、窓は開け放して、冷房のスイッチは入っていなかった。それが日常のようだった。冷房を使わない自然の生活をしている人は多い。


   生まれたときから、朝から冷房があるのが当たり前の生活をしていれば、冷房のない生活なんて考えても見ないだろうし、こらえ性もなくなる。それは子どもの鍛錬という意味では、いいことだとは思わない。


   幼稚園児の孫はと言えば、連れて来た息子も暑いとは言わないし、孫も暑いとは言わない。夏の日中の一番暑い時間帯でも公園に連れて行ってくれとせがむ。子どもは汗が出ていても気持が悪いなどとは思わない。子どもとはそういうものだ。


   高校に勤務していた頃、8月には1年生の九重キャンプという行事があって、1日は九重山登山をする。いったん出発するとキャンプ場に帰ってくるまで水場が全くない。1ℓくらいの水を最後まで保たせなくてはならないからかなりハードだったと思う。熱中症で倒れた生徒はかつて1人もいなかった。


   やがて、参加しない生徒が増えはじめた。登山口まで来て、身体の具合が悪いことを理由に登山をいやがり、残留する生徒が急増した時期があった。携帯電話の時代でもなし、無理に連れて行って事故があれば責任重大。行事そのものができなくなっていった。


   この季節でも九重キャンプ場は夜になると寒い。空は澄んでいて星だらけ。時々すーっと人工衛星が飛んでいくのが見える。


   最近の気温は昔より高くなっているから、37℃とか38℃、それ以上にもなれば気をつけなくてはいけないことはたしか。


エアコン暖房もやめてガスストーブに


   冬の暖房も数年前から不経済なエアコン暖房はやめて、ガスストーブと石油ストーブにした。職場の強力なエアコン暖房が原因で「冷房病」ならぬ「暖房病」に苦しんだ経緯もあり、エアコン暖房は健康的ではない。