AEDを使った心肺蘇生法講習会

   AEDというは心臓に電気ショックを与えて心室細動を止める装置です。すべてコンピュータが判断して指示してくれます。まだ普及しているとはいえません。しかし基本は昔からの人工呼吸と心臓マッサージです。素早く心肺蘇生法を開始し救急車がくるまでひたすら続けることにあります。

Mon. Oct.10.2005
[ハイサーイ!私の徒然草]  

   公民館で自治会主催で午前9時30分から12時30分までの3時間、AED(自動体外式除細動器)を使った心肺蘇生法の講習会が開かれた。救急救命士3名により受講者13名は4人、4人、5人の3班に別れて実習をした。

   AEDは心臓に電気ショックを与えて心室細動を止める装置です。すべてコンピュータが判断して指示してくれます。緊急の場合でも、近くにAEDがあるとは限りません。

   しかし基本は昔からの人工呼吸と心臓マッサージです。素早く心肺蘇生法を開始し救急車がくるまでひたすら続けることにあります。

   心室細動は心臓がけいれんしている状態で血液を循環させる力がないために血液が脳に循環せず意識を失い、血液が澱み血栓を生じるために脳梗塞を起したりします。一刻も早くAEDによって細動を取り除く(除細動)必要があります。

   AEDによる電気ショックだけで心臓に正常なリズムが回復するとは限りませんから、救急車が到着するまでは人工呼吸と心臓マッサージが必要になります。

   心肺蘇生法の講習を受けた人が近くにいたならば生命が助かったのに、脳梗塞にならずに済んだのにというケースは多いはずです。今回の講習会はそういう意味で大変に有意義でした。

   ところで、3時間の講習を受けて1日経った今、どのくらい覚えているか思い出してみます。

【意識の有無を確認します】

   左手を額に当て、右手で肩を軽く叩いて、「もしもーし、聞こえますかー? 」、応答がなければ前よりやや強めに叩いて「聞こえますかー?」、それでも応答がなければ更に強く肩を叩いて問い掛ける。ただ寝ていただけなら最初から強く叩くとトラブルになったりするので気をつける。

   反応がなければ、「意識なし! 」と声をだして確認する。


【近くの人に助けを求める】

   近くの人に目星を付けて、その人の目を見て、「意識がありません。救急車を呼んで下さい」「AEDがあればもってきて下さい」と確実に頼む。

   救急車を呼ぶときに、意識があるかないかを聞かれるので必ず意識の有無は確認しておく。どちらか判断がつきかねるときは「意識なし」とする。

   救急隊員の準備の都合がある。安易に意識ありと報告すれば取り返しのつかないことにもなる。119番に連絡が済んだら必ず現場に帰ってきてもらうように念を押す。


【気道の確保】

   直ちに気道を確保する。左手で額を押さえ、鼻の穴が垂直に上を向くくらいに右人さし指と中指で顎を持ち上げる。


【呼吸を調べる】

   10秒以内で呼吸の確認。胸のあたりをみて呼吸の動きを見る。耳を顔に近づけて呼吸音を聞く、呼気を肌で感じるか否かを確かめる。呼吸が確認できなければ、「呼吸なし」と声を出して確認。


【人工呼吸の開始】

   マウスピースをとりだして倒れた人の口の間に押し込む。病気から人工呼吸者の身を護るためにマウスピースにはビニールが付属しているから、口はマウスピースではなくて倒れた人の口全体を覆う様にする。そうでないと空気が漏れる。患者の呼気は逆流しない構造になっている。

      ※ 空気が漏れないように倒れた人の鼻をつまむ。(2007.01.08追加)

   風船を膨らますわけではないからあまり強く吹き込まない。強すぎると肺が破れることがある。胸の動きを見ながら、強さもペースも普通に呼吸する調子でよい。それを2回繰り返す。

   そして循環のサインを調べる。⑴ 呼吸をはじめたか。 ⑵ 咳をしたか。 ⑶ からだに動きはあったか。 呼吸なし!咳なし!動きなし!と声を出して確認する。

   循環のサインがあれば、そのまま人工呼吸を続ける。なければ心臓マッサージに移る。


【心臓マッサージの開始】

   一番下のろっ骨に人さし指と中指を当てて上になぞっていくと、みぞおちの所に三角形の剣状突起がある。そこに人さし指と中指を並べて、中指を剣状突起に当てて、人さし指の先に左手の親指の付け根を並べる。つまり剣状突起から指1本分空けて、胸骨の下部に左手の掌を当てて、上から右手を載せて組むようにする。

   腕を曲げずに垂直になる様にする。そして胸骨圧迫マッサージをはじめる。そのリズムと抑える強さは実地に指導を受けないとわかりにくいが、リズムは心臓の鼓動のリズムと合わせるのだと思うが、思いの外速い。圧迫の強さは強ければいいというものでもなく、弱くてもいけない。15回圧迫を繰りかえす。

      ※ 問題は幼児やお年よりの場合のマッサージの強さの力加減がわからない。


【人工呼吸】

   これは最初の要領で2回息を吹き込む。

   15回の心臓マッサージと2回の人工呼吸でワンセットになる。それを「4セット」実施する。


【循環のサインを調べる(呼吸、咳、動き)】

   循環のサインがなければ、人工呼吸と心臓マッサージを「10セット」繰り返す。(2~3分毎に循環のサインを調べる)

   救急車か医師が到着するまで繰り返す。


【心臓マッサージ中にAEDが届けられた場合には】

   届けた人がその使い方になれていれば、マッサージを中断してその人に任せる。

   ⑴ 先ず電源を入れる。(あとはAEDの音声による指示通りにする)

   ⑵ シャツは裂いてでも胸を開け、

      ア、汗が出ていないか、出ていれば電極がつかないからよく拭う。

      イ、金属類を身につけていれば外す。
            ネックレスなど外れない場合には頭の方によける。電極から3センチ以上離す。

      ウ、胸に貼り薬(ニトログリセリンや湿布薬)など貼っていれば剥がす。

      エ、心臓ペースメーカーや除細動器が身体の中に埋め込まれていないか。             胸全体を調べる。あれば3センチ程度離して電極パッドを貼る。


   ⑶ 電極パッドを貼る。

      右鎖骨下で胸骨の右、もう一つは左側胸部(脇の5~8センチ下)に「全面ぴったり」と貼る。

      胸毛が濃い場合は接触不良のエラーがでる。
      ガムテープなどを貼って一気に剥がすなどして脱毛するか。強く電極を押付けるか臨機応変にやる。

   ⑷ あとはAEDの指示に従う。

      電気ショックが必要か必要でないかをAEDが調べている間は絶対に患者の身体に触れない。
      電気ショックのボタンを押す前には誰も病人に触れていないことを確認する。

   ⑸ 「電気ショックは必要ありません」というメッセージが出たら、「循環のサイン」を調べる。
      サインがなければ、人工呼吸と心臓マッサージのセットを再開する。
      途中でAEDの指示が出れば指示に従う。

   ⑹ 身体に動きが見られても呼吸がなければ人工呼吸を5秒に1回の割合で行う。

   ⑺ 循環のサインが全て認められれば、
      心肺蘇生法を中止して、身体を横向き(回復の体位)にして注意深く観察する。

   救急隊員が到着するまで、AEDは装着したまま電源もONのままにしておく。

   AEDは一定間隔で心電図の解析をして指示を出してくれる。

   自信があるとか、ないとかの問題ではない。これをやらなければ確実に命を落とすか、後遺症を残す。
   うまくできなくてもやった方がいい。

※ 心室細動と心房細動

○ 心室細動は心室が小刻みに細動する状態で、心停止状態。
○ 心房細動では心房という心臓の部屋が小刻みに震えるためそこで血流がよどみ、血のかたまりができやすくなる。

   復習は以上です。

【ちょっと気になったこと】
   650世帯もあるのに13人しか参加がなかったこと。家族複数でこなくては意味がないのでは。

   若い女性が1人来て、後は心肺蘇生法のお世話にならなくてはならない年令の方々ばかりだった。

   心肺蘇生法は定期的に受講して思いでしておかなくては忘れてしまう。その後講習会がない。