| [ハイサーイ!私の徒然草] |
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出版社も応募する側も何でもお金ですね。応募する人が増えても売れるか売れないかと作品の質の高さとは別の話である。高額賞金が動機になっていい作品が誕生するものでもない。 新しい夏目漱石が生まれるか。文学というからには、世代を越えて時代を越えて読み継がれる内面性の高い作品は生まれるか。どんなにいい作品であっても売上げランキング上位に入らねば日の目を見ない。その売り上げランキングはどのようにして決まるのか。 文化がちがっても、時代が隔たっていても、人間性はそうちがわない。内面性の高い作品であれば、なるほどと思えるものがあるはずだから、泡沫のごとく消えることはない。40年前、50年前の多くの作家の作品が書店の棚から消えたのに、夏目漱石は今も尚並んでいる。その価値は時間がきめる。 しかし、現代は売り上げランキングがその作品の価値をきめる時代でもある。何か問題意識があって本を探すのではなくて、売り上げランキングで読む本を選ぶ。時間つぶしでしかない。そして読み捨てられ、短期間で泡沫のごとく消える。 |