キム・ユーホン先生の講義
김유홍선생님의 강의


2010.06.24(Thu)
ハイサーイ!私の徒然草 韓国語教室/한국어 교실

 NHKラジオハングル講座応用編の講義時間は20分だった。授業時間は金曜日と土曜日のわずか週2回、合わせて40分間しかない。今、聞き返してみても、優れた講義は20分間でも実は1時間もそれ以上もの充実したものに感じる。だらだらとした1時間よりも洗練された20分の方が遥かに効果的だということである。

 まず、KBSのアナウンサー、一流の詩人、小説家などその道の最高の方々の詩や話から始まる。話し振りと、朗読は品位が高く魅力的である。話し振りや朗読の品位は一番大切な要素だと思う。学習者は自然とその話し振りや発音、イントネーションの感化を受けていく。読めばいいというものでもない。意味が通じさえすればいいというものでもない。美しく品位があるということに模範としての意味がある。

 次に、キム先生は、ワンフレーズごとに(한줄 씩)区切って読んで下さいとおっしゃる。ワンフレーズというのは3秒以内であって、私たち学習者の耳に一番残りやすい長さである。ワンフレーズごとに訳と簡単な解説を添えて下さる。長々と解説なさることはない。

 それから、ひとつひとつ丁寧に語句の解説をして下さる。テキストの翻訳者をゲストに迎えてインタビューなさる。これだけの内容を20分間でなさる。先生のはっきりした韓国語教育の方針があるからおできになることである。

 授業方法として一番優れていると思えばこそ、未だにこの録音を聞き飽きることがない。聞くたびに新しい発見がある。先生の優れた授業は週1回しか聞かなかったとしても1回分の力はつき、100回聞けば100回分の力がつく気がする。こういう授業こそが必要なのではないだろうか。

 あと、足りないのは実践の場である。これはラジオ講座では無理である。ラジオやテレビの講座ではできないことが生身の教室にはなくてはならない。地道に耳からの類型練習を積み重ねることにある。文字や文法での確認は必要だが、主ではなくて従である。

 耳からの学習はやたらと難しいとこは逆効果だから、やさしすぎるくらいでちょうどいい。量的には、あれもこれもと盛りだくさんにならず、急がず、ゆっくり、ていねいに、確実でなくてはならない。それが可能な量でなくてはならない。緊張感を維持するのに大切なことは長時間よりも短時間に内容を厳選することにある。

 自学自習の手段として、末永く見返すに値する、自分に合ったテキストと、音声教材をもつことにある。そうでなくては行き当たりばったりになる。いい教材に出会うのには「運」もある。