韓国人にとってのラーメン
한국 사람들이 어떤 라면을 어떻게 먹을까


2010.06.26(Sat.)
ハイサーイ!私の徒然草 韓国語教室/한국어 교실

 この「韓国人にとってのラーメン」の「とっての」をどういえばいいか。単語の置き換えだけでは不十分ではないかと懸念した。「とっての」というとき、どういうことを言いたいのかをもっと具体的に考えてみるとき、要するにどんなラーメンをどんな食べ方をしているのか、どんな状況で食べているのかということを表したかった。日本語は「とっての」で済むけれども、曖昧である、単に「한국 사람에게 있어서는」でもいいのかもしれないが、もう少し言葉を尽くすことにした。

 韓国にはインスタントラーメンしかないと聞いて、なぜとんこつラーメンがないのか不思議に思っていた。

 日本人は江戸時代までは牛肉は食べなかった。牛肉を食べると牛になるとでも思っていたらしい。明治維新以後、文明開化ですき焼きを食べるようになった。

 それでも、最近でこそホルモン料理などの店も沢山あるけれども動物の内蔵までは食べなかった。現在でも犬を食べることはない。これは日本在来の縄文人以来のことである。弥生時代に渡来した朝鮮半島の人々にとっては犬は食用だった。日本では古代から犬は家族だった。

 そういう歴史からすれば、とんこつラーメンは朝鮮半島から伝わってきたのに違いないと思っていた。

 ところが、韓半島にはとんこつラーメンはないと聞いて驚いた。韓国の人々は一般的に言ってとんこつラーメンは嫌いなのだそうだ。これは意外だった。逆ではないかと思った。

 だから생라변(センラーメン・生ラーメン)といえばてっきり日本人が普通にラーメン店で食べているとんこつラーメンのことだとばかり思っていた。しかし、これはそうではなくて、あの袋に入ったままの、調理前のインスタントラーメンのことを言うのだそうだ(한다면서요)。

 日本人はとりあえず面倒だから昼食代わりにラーメンを食べて済ますこともあるけれども、韓国の人々にとってはおやつとしてはインスタントラーメンが圧倒的に多いのだそうである。そういえば、韓国ドラマを見ていると、一家の主が、食事時でもないのに「ラーメンでも食べるか・・」という場面がよくある。小腹が空いたときのおやつなのだそうだ。

 だから韓国の人々は段ボール箱で買い込んでくるのだそうだ(박스로 산다고요)。それもあの真っ赤な袋に入った辛い「辛ラーメン(신라면)」を。(매운 맛이 많아요)

 それにもうひとつ驚いたことがある。これは新聞記事で見たのだが、スープを入れずに、袋の中の生ラーメンに粉末スープを振りかけて、袋ごとかしゃかしゃと砕いて、まぶしてスナック菓子としても食べるのだそうである。

 日本のラーメン屋さんが韓国に出店すれば大繁盛するはずなのに、なぜ韓国にとんこつラーメンがないのか。嫌いじゃしかたがない。それでも最近は数は少ないけれどもとんこつラーメンの店もできたとも聞く。

 そのうちだんだんと(차차로)韓国の人々が味に慣れてくれば、韓国でとんこつラーメンの店が増えるのではないだろうか。などと思った。

 おでんやインスタントラーメンは軽食屋(분식집에서 팔아요.)で食べることができる。